アスランの独り言

トルコ軍楽隊から始まったトルコ旅で学んだこと

「阿修羅のごとく」からオスマントルコ軍楽隊へ

阪神デパートでの20分ほどのオスマントルコ軍楽隊コンサートは、あっという間に終わってしまい、大太鼓を片付ける演奏者とその他数名のメンバーを残し観客もほとんどいなくなった頃、柱の影でこちらに背を向けてタバコを吸っている人を見つけました。

その人は紺色のカフタンを着たメンバーの一人でした。私はその人にどれだけ自分が感動したか、なぜオスマントルコ軍楽隊が大好きなのかをできる限りの英語で伝えました。

その人は左胸に手を当て軽く会釈をしてから、笑顔で「Thank you. Tomorrow 11」と返事をしてくれました。翌日、午前11時からもう1回コンサートがあるのは知っていたので、私は次の日も30分前に到着してベストポジションで軍楽隊が来るのを待ちました。

そして翌日も

昨日同様、華麗な衣装を着た軍楽隊メンバーが到着しました。「来た!!」

不思議なことに私に手を振ってくれる数名の軍楽隊のメンバーが。「なぜ?」そのときは知らなかった理由が。

20分の演奏時間はやはりすぐに終わりを迎え、みんなその場から退場して行きました。「もう2度とオスマントルコの軍楽隊には会えないんだな・・・」と悲しい気持ちで外に出たとき、なんと壁際に昨日のメンバーが立っていました。

別のメンバーを大声で呼び戻すと、戻ってきた人が英語で説明してくれました。

「あの大型スピーカーの下にいた子だね。あんなに嬉しそうにコンサートを聴いてくれる人がいて僕たちも嬉しかったんだよ。名刺がなかったから軍楽隊のオフィスの住所と連絡先を渡しておくからイスタンブールに来たら連絡してね。」と手書きのメモをくれました。

昨日のコンサートの際に大型スピーカーに設置した三脚の隙間に座ってとても嬉しそうにしているショートカットヘアの女子が、演奏する側からはよく見えていたとのこと。

演奏する側から見た風景を想像すると笑えて来ましたが、予期せぬ出来事が起こった素晴らしい日でした。

こうして縁がつながった

NHKドラマ「阿修羅のごとく」の主題曲から18年の月日を経て繋がったオスマントルコ軍楽隊との縁。

偶然のように繋がった縁をどのようにして保持できるか....「連絡なしでイスタンブールに行ったとしても誰も覚えていてくれなければ意味がないし」と考えた結果、カードを送ることにしました。写真は撮っていなかったので自分の似顔絵を描いて感謝の言葉を添えて送りました。

3ヶ月後・・・

「きっと世界中からファンレターをもらっているだろうから返事なんて来ないよなぁ」とカードを送ったことも忘れかけていた頃、ある日、ブルーモスクの写真のポストカードが郵便受けに。「誰だ。これ・・・」と裏を返すとオスマントルコ軍楽隊からでした。記憶が薄れる前に送ったカードのおかげでしょうか。

感動と興奮あまり家の中を走り回り、段差に足を引っ掛けて転んでしまった私です。

 

次の目標は、即決定「絶対、イスタンブールに行く!!」