イスタンブール歴史地区で体験したこと
世界中からたくさんの観光客が訪れるイスタンブール歴史地区。
旧市街と呼ばれるこのエリアには世界遺産に登録された建築群がたくさんあります。
イスタンブール歴史地区で日本人旅行者が注意するべきポイントがいくつかあります。
日本人旅行者が注意するべきポイントとはなんでしょうか?
イスタンブール歴史地区の注意点
イスタンブールの歴史地区で日本人旅行者の命に関わるような事件が起こる可能性は少ないですが、注意点はもちろんあります。
- スリ
- 押し売り
- ぼったくり
- 単独での夜間の外出
スリ
旧市街のグランドバザールのように混雑する観光地では日本人旅行者はよく狙われます。
おそらく日本人旅行者は無防備に見えるのかも知れませんね。
- ショルダーバッグやリュックの口が開いている
- ズボンの後ろポケットに財布やスマホを入れている
持ち物はいつも自分の体の前に来るように持ちましょう。
押し売り
押し売りも日本人旅行者にとって要注意ポイントです。
数人の子供たちがガムやポケットティッシュなどを売りに来ることがあります。
子供だけではなく高齢の男性や女性が売りに来ることも。
けっこう強引ですので買う意志がないことをハッキリと伝えましょう。
そのときに便利なトルコ語の表現は
※「イステミヨルム」(欲しくない)と言えば伝わります。
ボッタクリ
観光客向けの土産物屋でよくあるのがボッタクリです。
「観光客価格」があり、あらかじめ値段が高く設定されていますので交渉せずに購入すると損をします。
グランドバザールや観光客向けの土産物店で買い物をするときには値段交渉は必須です。
面倒がらずに交渉する粘り強さが必要です。
※「ダハ ウジュズ!!」(もっと安くして)と強気で交渉するとよいです。
単独での夜間の外出
単独での夜間外出も日本人旅行者は避けることをおすすめします。
昼間は安全そうに見えるイスタンブール歴史地区ですが夜間になると明かりが少なく暗い場所も多いです。
怪しげな人たちが数人単位であちこちに集まっていたりするので要注意です。
※「イムダット!」(助けて!)緊急時に助けを求める際に使います。
イスタンブール歴史地区は安全と言えども日本人旅行者が注意すべきポイントがいくつかありますのでお忘れなく。
旧市街では最大の注意点は「客引き」
このエリアでスリや押し売りよりもっと注意するべきは「客引き」です。
イスタンブール歴史地区には世界中から観光客がたくさん来ますが客引きにとって狙いやすいターゲットは日本人旅行者なんです。
日本人は穏やかで人当たりがよく見えるので狙われてしまうのでしょう。
日本人旅行者に寄って来る客引きは大別すると3タイプあります。
- 強引過ぎるタイプ
- ああ言えばこう言うタイプ
- 知能犯タイプ
強引過ぎるタイプ
このタイプはとにかく強引です。
人の都合など全く意に介さず、腕を掴んででも店に連れて行こうとするタイプです。
危ないと思ったときには「イムダット!!」(助けて!)と周りに助けを求めて下さい。
ああ言えばこう言うタイプ
このタイプは日本人旅行者に話しかけるきっかけを掴むと長期戦に持ち込もうとします。
話のやりとりがとても上手で日本人観光客を笑わせるコツも熟知しています。
言葉巧みにどんどん攻めて来ますので論破するのは大変むずかしいタイプ。
危ないタイプではありませんが日本人旅行者が逃げ切るのに時間がかかります。
知能犯タイプ
日本人旅行者が騙されていることに気がつかないほど巧妙な話術で近づいて来ます。
穏やかで知的な印象で様々な話題を流暢な日本語で語るタイプです。
日本人旅行者は話に引き込まれてしまい最後には高額商品を買ってしまうことに。
日本人旅行者に近づいて絨毯や土産物を高い値段で買わせようとする客引きがイスタンブール歴史地区で一番の注意点です。
日本人旅行者に使う客引きの手口
イスタンブール歴史地区で日本人旅行者によく使われる手口とはどんなものでしょうか?
日本人旅行者に近づいて来るのは絨毯屋や土産物店の客引きですがホテルやレストランの従業員の場合もあります。
「いい絨毯やキリムを売っている店を知ってるよ。一緒に行けば安くなるよ。」
と個人的に声をかけて来る従業員もいるのでご用心を。
イスタンブール歴史地区では、あちこちに客引きが潜んでいます。
客引きの主な手口は
- 日本人旅行者を確認して近づく
- 偶然の出会いを装って近づく
- 親日家を装って近づく
日本人旅行者を確認して近づく
客引きは目星をつけた旅行者に「コンニチハ」と声をかけて近づいて来ます。
日本人旅行者がそれに反応しなくても、さらに「落ちましたよ~。」と最終確認を。
大抵の日本人旅行者はそこで反応してしまいます。
私も初めてイスタンブール歴史地区に行ったときに体験しました。
「やっぱり、日本人でしたね~。」と二人組の客引きにつかまりましたが、パトロール中の警官がこちらに向かって歩いて来たので助かりました。
用心していても不意をつかれるので気をつけて下さいね。
偶然の出会いを装って近づく
客引きがよく使う手口に、偶然の出会いを装って近づく方法があります。
イスタンブール歴史地区に来た日本人旅行者に話しかけて親しくなると「イスタンブールに滞在する間、専任ツアーガイドになりますよ。」と申し出て数日間色々と親切にする方法です。
日本人旅行者を信頼させて最終日に店に連れて行き高額な絨毯や土産物を購入させるというものです。
親日家を装って近づく
トルコは親日家が多いのですが、「日本が大好きで日本人と友達になりたい」とか「日本に知り合いがいる」などと流暢な日本語で近づいて来ます。
中には日本人旅行者をバーに連れて行き、高額な飲食代を請求したり睡眠薬の入った飲み物を飲ませて旅行者が寝ている間に持ち物全てを盗んだりということもあります。
これらは、日本人旅行者によく使う代表的な手口です。
イスタンブール歴史地区で気をつける点は?
イスタンブール歴史地区で「親しげに日本語で話しかけてくるトルコ人」の相手をしないこと。
無視して通り過ぎるか自分の意志をきっぱり伝えてその場を立ち去るのが一番です。
観光地で完璧なタイミングで遭遇する「流暢な日本語」を話すトルコ人ほど怪しいものはありません。
こういうトルコ人に会ったら警戒して下さいね。
旧市街の観光地で文化の違いにも注意しよう
観光地だから現地の人たちはオープンで何でも受け入れてくれると思いがちですがそんなことはありません。
文化の違いも知っておいた方がよいですよ。
たまたま買い物をした店先で店主と話した時に聞いた話です。
店主いわく:
「イスタンブール歴史地区にある数々のモスクに外国からたくさんの観光客が訪問してくれることは大変ありがたいが、残念なことに多くの観光客はマナーを守ってくれない。まるで土足で人の家に勝手に踏み込んで来るように感じることがある。」
それを聞いて大変申し訳ない気持ちになりました。
観光地と言えどもモスクはイスラム教の神聖な宗教施設です。
周辺の人たちは礼拝のために利用しますので、礼拝が行われる時間帯に観光客が立ち入ることは避けた方がよいです。
女性の場合、髪も隠さずに肌の露出した服装や裸足で施設に入ることも控えましょう。
入り口でスカーフを貸してくれるモスクもありますが、観光する際にはスカーフや靴下を持参しておくことをおススメします。
相手の宗教を尊重する気持ちやマナーを守ることも大切だと反省しました。
まとめ
イスタンブール歴史地区での防犯面と文化面での注意点について書きましたが自分の行動次第で回避可能なことも多いです。
イスタンブールへ行くときにはぜひ今回の注意点を思い出して下さいね。